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2008年03月31日

080331 "夜もひるのように輝く" [ある自伝的小説について]

  • M.Davis: Live-Evil
  • K.Burrel Trio: All Night Long
  • Red Garland's Piano
  • Muddy Waters
  • W.Shorter: The Soothsayer
  • Coleman Hawkins and His Confreres


"夜もひるのように輝く" (長谷川 保著)

 この本に関して、私ごときが語るのは恐れ多い気もしますが、まだ知らない方に多少なりともご紹介できればと思い、取り上げさせていただきました。

 長谷川先生は、聖隷福祉事業団の創設者、そして、この本は先生の自伝的小説です。

 幼い頃に教会のボランティア研修旅行で何度か、浜松の聖隷福祉事業団に行きました。(僕は蝉やカブトムシを捕まえて遊んでばかりでしたが・・・) そこではじめて、長谷川先生にお目にかかりました。幼少の目に写った先生の印象は、語弊を恐れずに書かせていただけば、偉ぶるわけでもない、普通のおじいさんでした。品川の教会でお見受けしたときもいつも"普段着" で、今でも覚えているのは、何かのパーティの際、諸先生方が豪華なガウンに立派な帽子のような"いでたち" のなか、長谷川先生ひとり、普通の"開襟シャツにズボン" だった光景です。

 その頃からしばらく経ち、僕もある程度大きくなってからこの本を読みました。物語は先生の若い頃からはじまり、病院設立まで、またその後の数々のエピソード、出会った多くの艱難、その中でも決して冷めない情熱、はたまた、おもわず笑ってしまう部分("主の家⇒「ぬしのや」" の話)など、どんどん引き込まれてしまい、最後まで一気に読み終えました。そして読後、そのドラマティックで偉大な内容と、記憶の中にある"普段着" の先生の姿が作用しあって、日ごろ愚鈍に暮らしている者ながら、思わず胸が詰まってしまいました。

 あまりいろいろ書くと嘘っぽくなるので、僕がウダウダ書くのはこれでヤメにします。しかし、浅慮かもしれませんが、僕の周囲を見渡せば、まだこの本を知らない人が大勢いるような気がします。こころある方は、ぜひ一度読んでみてください。

最後に。
 長谷川先生のことを、気安く"先生、先生" などと言えるような立場にはない私ですが、数少ない"心から感動した一冊" として、ご紹介させていただきました。ありがとうございました。
posted by NaoShine at 09:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 鶏肋ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても興味深いです。
読んでみます♪
Posted by ココ at 2008年03月31日 11:09
そんな方が、身近にいる(いた?すみません)というのも、ひとつの心の支えになりますよね。
Posted by エミ at 2008年03月31日 19:17
>ココさん
>エミさん
コメントありがとうございます。
この本についてネットで調べてみたら、現在入手するのが容易ではないかも・・・。(古書で取り扱われてるようです。)
大きな図書館などには有るんじゃないかと思いますが。(未確認情報です、すみません。)
機会があったら、ぜひご一読ください。
Posted by Guidonian Hand at 2008年04月02日 06:46
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