昨年の夏、新しい音楽室と新しいピアノに移ってから、丸1年と2ヶ月あまりが経った。
そして、これを機に新しい習慣が身に付いた。
それは、温度・湿度計とのニラメッコだ。
以前の楽器・環境では、温度や湿度なんて全く無頓着に済ませていた。
だが、この新環境のスタートで、自分の中の楽器に対する意識が高まった。
楽器を調整していただいている名取さんのおかげでもあろう。
楽器のコンディションを維持するために、除湿機など使って、部屋を適温・適湿に保つ。
そのために年中、部屋の隅に置いた温度・湿度計をチェックしている。
最近では、楽器を置いていない居住空間の湿度にまで敏感になりだしている。
ピアノって、ベースやサックスなんかと違って、他人の楽器での本番がほとんどだから、いままで気に掛けようがなかったとも言えるかな。
で、気づいたこと。
湿度って、けっこう動くんだな、と。
季節による変化はもちろんなんだけど、朝晩の差とか、雨が近くなってきた時とかも・・・。
洗濯物の部屋干しとか、キッチンで炒め物なんかすると、勢いよく上がったり。
音楽室の場合も、空調を切ったまま30分も楽器をいじれば、すぐ5〜10%くらい上がってる。
逆に、無造作に除湿機を掛け続けると、一気に乾燥デットゾーンに迫ってしまったり。
また、無人の部屋で目に見える動きは特に無いからと言って、湿度はジッとしていない。
さして温度の変化を感じなくても。
温度に対する感覚は、暑いとか寒いとか、いままで自分を疑うことはまずなかった。
しかし、湿度に対しては、自分の感覚と実際の湿度とのつながりに、確かな自信はない。
自分の皮膚感覚では無変化でも、計器を使って数値化してみると、かなりの変化が表されたりする時がある。
目には見えないけど、動いてるもの。
自分をとりまくもので、何一つ止まっているものなんて存在しないのかな。
万物流転。
(ヘラクレイトスの言葉の意味とは、全然違うかもしんないけど。)
これをほぼ一定に保とうというのだから、いろいろ手間は掛かる。
さらには、切り刻まれてもう"死んでる"と思っていた、ピアノを形作る木材も、比喩的表現かもしれないが、実は"生きている"ように感じられる。
新しい習慣も、たかがまだ1年。
もっともっと観察データを積むことによって「年輪」が増していけば、この「暴れ馬」の動静が掴めるんだろう。
とりあえず、理科のお勉強でもやり直すかな。
--
毎月毎月第4日曜日22:00〜 スタジオライブを配信してます。
InTheHymn_TV
http://www.ustream.tv/channel/inthehymn-tv
先月の配信から。
http://youtu.be/Tjot9f2UrK0
http://youtu.be/pKwgEDz6g5U
次回は、10/23(日)です。
ぜひご覧くださ〜い。
--
Facebookのページってヤツを作ってみました。
よかったら、こちらもチェックしてみてくださいませ。
http://www.facebook.com/NaoShineMusic