- M.Davis: Live-Evil
- K.Burrel Trio: All Night Long
- Red Garland's Piano
- Muddy Waters
- W.Shorter: The Soothsayer
- Coleman Hawkins and His Confreres
"夜もひるのように輝く" (長谷川 保著) この本に関して、私ごときが語るのは恐れ多い気もしますが、まだ知らない方に多少なりともご紹介できればと思い、取り上げさせていただきました。 長谷川先生は、聖隷福祉事業団の創設者、そして、この本は先生の自伝的小説です。 幼い頃に教会のボランティア研修旅行で何度か、浜松の聖隷福祉事業団に行きました。(僕は蝉やカブトムシを捕まえて遊んでばかりでしたが・・・) そこではじめて、長谷川先生にお目にかかりました。幼少の目に写った先生の印象は、語弊を恐れずに書かせていただけば、偉ぶるわけでもない、普通のおじいさんでした。品川の教会でお見受けしたときもいつも"普段着" で、今でも覚えているのは、何かのパーティの際、諸先生方が豪華なガウンに立派な帽子のような"いでたち" のなか、長谷川先生ひとり、普通の"開襟シャツにズボン" だった光景です。 その頃からしばらく経ち、僕もある程度大きくなってからこの本を読みました。物語は先生の若い頃からはじまり、病院設立まで、またその後の数々のエピソード、出会った多くの艱難、その中でも決して冷めない情熱、はたまた、おもわず笑ってしまう部分("主の家⇒「ぬしのや」" の話)など、どんどん引き込まれてしまい、最後まで一気に読み終えました。そして読後、そのドラマティックで偉大な内容と、記憶の中にある"普段着" の先生の姿が作用しあって、日ごろ愚鈍に暮らしている者ながら、思わず胸が詰まってしまいました。 あまりいろいろ書くと嘘っぽくなるので、僕がウダウダ書くのはこれでヤメにします。しかし、浅慮かもしれませんが、僕の周囲を見渡せば、まだこの本を知らない人が大勢いるような気がします。こころある方は、ぜひ一度読んでみてください。 最後に。 長谷川先生のことを、気安く"先生、先生" などと言えるような立場にはない私ですが、数少ない"心から感動した一冊" として、ご紹介させていただきました。ありがとうございました。 |